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アニマルセラピー

「しあわせにならにゃ〜」

クッキー3月3日の「桃の節句」の日に、クッキーを連れて、老人保健施設の訪問活動に 参加してきました。

そこは、週に一回訪問して、数か月ごとに参加者の入れ替わる小さなグループで の活動をしています。 この日は、7名のお年寄りが集まり、クッキーも含めて3頭のワンちゃんが参加 していました。


グループワーク中 会場で、クッキーを見るなり、車椅子の上から前方に目いっぱい身をかがめて手 招きしてくださるおばあさんがありました。 80代の、ちんまりと車椅子に埋まりこむように小柄な方で、お耳が遠いせい か、ご自分から他の方に話しかけられることはめったにないのですが、犬を見る と、いつも満面の笑顔で積極的に呼び寄せようとされるのでした。
あのやさしい笑顔には、私たちもいつも思わず引きこまれて笑顔がこぼれます。
私:「この子、名前で呼んでやってくださいよ〜。」 
Tさん:「なんやったかな?」
私:「お菓子の名前。」
Tさん:「忘れたゎ。」
私:「クッキーですよ。」 
Tさん:「そうか、クッキーさんか、クッキー、来いよ、来いよ・・・・」


毎回おんなじ会話をしています。 続けているうちに、覚えてくださると嬉しいなぁ・・・なんて、軽い期待もして るのですが。

お正月休みを挟んで数回のお休みがあり、久しぶりにお会いした時のことでした。 車いすの中で傾いて倒れるように座って、犬たちを見ても表情がなく、お声をか けてもただうなずくばかり、なんだかぼーっとして聞こえているのかいないの か・・・それさえはっきりしない状態になっていたことがあったんです。 体調を悪くされたのか、加齢や病状の進行からの自然なことなのか・・・それと も、年末年始は家に帰らず施設に残るとどうしても活動の機会が少なくなってし まいがちなので、刺激の少なかったことが原因なのか・・・・とても気になって いました。

それから数回、訪れるごとに、少しづつ元気を回復してゆかれて、今回はすっか り元通りのTさんの笑顔に出会うことができたのです。 本当にホッとして、うれしかったです。 お年寄りは、ほんのちょっとしたきっかけで状態が変わりやすいものですし、施 設の役割もあって、いつ、家庭や他の施設や病院への移動があるかわからないの で、予定回数をこなさないうちにお別れになってしまう方もよくあります。 この施設は、週一回とかなり間を詰めて訪問していますが、他の施設では月1回 というところが多いので、なおさらのこと、次回必ず会えるという保証が無いん です。

「一期一会」・・・として、長期の関わりの中で緩やかに期待する効果ももちろ んありますが、毎回、これが最後の機会になるかもしれないという緊張感も持っ てひとりひとりと向き合っていきたいなぁと思います。 さて、グループ活動の中で、「お雛祭り」が話題になりました。 膝の上に、クッキーを乗せて、愛おしそうに撫で続けているTさんの耳元で太い 声で尋ねました・・・ 「子供の頃、おひなまつりには、家に、おひなさんを、飾りましたか〜?」 Tさんは、私の顔を見て、ウンウンと無言でうなずいています。 続けて尋ねました・・・ 「おひなさんは、女の子の幸せを願って、飾るんですよね。Tさんは、お嫁に 行って、幸せになりましたか〜?」 するとTさんは、にっこりと笑っていたそのお顔のシワをさらにクチャクチャに 深めて、まったりとした口調で言いました・・・

「しあわせにならにゃ、しゃ〜ないやろ〜。」 お歳柄、きっとかなりの苦労もされてきたことでしょう。 このお歳でこんな施設暮らしをするなんて、きっと想像もしてなかったことで しょうし、本当は不本意なことかもしれません。 それでも、いつもニコニコとして、接する私たちの気持ちも和ませてくださるT さん・・・ 「今よりもっと・・・、ここよりもっと・・・」と、つい、先にある見えない幸 せばかりを追ってしまう私なのですが、Tさんの言葉は、その笑顔と一緒に心に 浸みてきました。 Tさん、これからもどうかいつまでもお元気でいてくださいね。 来週も、その素敵な笑顔にお会いできるのを楽しみに、寄せていただきますので〜♪

我が家に飾っているおひなさま、私の母(73歳)の手作りです。

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