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アニマルセラピー

「セラピー犬ってどんな犬?」

アニマルセラピーで活躍している犬って、どんな犬達だと思いますか?

活動に行くと、よく「このワンちゃんはどこから連れてくるのですか?」と聞かれます。

警察犬や盲導犬のように、どこかで特殊な訓練を受けている犬を連れてくるのだと思う方が多いようですが、実は、私たちが活動に同伴している犬は、すべて、 ハンドラーである飼い主が、それぞれ暮らしを共にしながら自分でしつけをしている一般の家庭犬なんです。

家庭犬とその飼い主だからこそ

アメリカに、「デルタ協会」という、この分野では世界的に有名な情報組織があります。そこでは、セラピー活動に参加できるのは、適性があると判断された犬 とその飼い主のペアに限定されています。安全で効果のある活動を行うためには、犬自身が幸せに暮らして心と行動が安定していなければなりません。健康と 衛生管理やしつけが行き届いていて問題がないこと、そして何より、犬自身が人ふれあう活動を楽しんでいることが必要なのです。そのために、さまざまな刺激のある現場で、犬の体調やストレスや安全を気遣いながら正しく行動管理できる のは、やはり、その犬と暮らしを共にしながら正しい知識と意識を持った飼い主以外にはないからです。

デルタ協会では、「ペットパートナーズ」という犬と飼い主が活動に参加するた めの教育・認定システムを持っていて、講習受講後審査を合格したペアのみが、 活動に参加できることになっています。






日本では・・・「CAPP活動」の紹介

日本には、アニマルセラピーを行う資格として公式なものはありませんが、様々 な民間団体が研究と教育を行いながら、独自の基準を持ってその認定を行なって います。

そのひとつに、「社団法人日本動物病院福祉協会(JAHA)」という、獣医師 を中心として、動物看護士や、しつけインストラクター、研究者や教育者、活動 に協力している一般の飼い主などを会員として組織されている団体があります。 人と動物がより良い関係で共生できる社会の実現を目指して、獣医療施設と技術 の充実を図り、人と動物の絆を生かして双方の福祉に貢献する様々な事業を展開 しているのですが、そのひとつとして、1986年から「コンパニオン・アニマ ル・パートナーシップ・プログラム(CAPP)」というグループでの施設訪問 によるアニマルセラピーが実施されています。実は、私もJAHAの会員に登録 して、ミントやクッキーとこの活動に参加しながら様々なことを学んでいます。

2007年3月までの全国での活動回数は8256回、参加ボランティアは 71562人、参加した動物は、犬50541頭、猫13424頭、その他 5302頭で、21年間の活動で、事故や人のアレルギー反応は1件も発生して いないことは、正しい飼い方としつけがなされ衛生管理の行き届いた動物たちが どんなに安全であるかを証明することにもなっています。そのためにも、参加動 物の適正審査はとても重要で、どんな動物も、必ず、指定された内容の健康診断 書を提出した上で、グループの責任者であるチームリーダーの審査により適性が あると判断されなければ参加できません。

参加動物は、犬・猫・ウサギなどの「コンパニオンアニマル」(人との生活の歴 史が長く、その行動、習性、人との共通の感染症の予防法がわかっている動物) とその飼い主が中心ですが、ハムスター・モルモット・小鳥なども、ケージに入 れ、見て楽しんでいただくことで参加ができます。フェレットや、カメ・イグア ナ・トカゲなどのエキゾチックアニマルは、行動が予測できないので危険が伴 う、人との間の感染症の予防管理が充分にできないことなどから参加はできません。

どんな犬なら参加できるの?

例えば犬の場合、活動に参加するためには次のようなことが求められます。

(1) 獣医学的ケア(健康診断、ワクチン等の予防措置)がなされ、健康管理が できている

(2) 体の清潔を保ち、衛生管理ができている(活動前日は必ずシャンプーする)

(3) 生後8カ月以上(医療施設でのセラピーでは1歳以上)である

(4) 室内飼育されていること(行動管理の観点から)

(5) オスワリ、マテなどの基本的なしつけができていて、飼い主が確実にコントロールできる

(6) 人とふれあうことが大好きで、人見知りしない

(7) 他の動物を怖がったり、攻撃したり、異常な興味を示さない

(8) 見慣れないものや、大きな音にも過剰反応しないで落ち着いていられる

(9) 不妊去勢手術済みであることが望ましい。

訓練よりも適性が大切

安全で、効果のある活動のためにはどれも大切なことなのですが、中でもとりわ け「犬自身への福祉」という観点からも重点を置かれているのは、「性格的な適 性があるかどうか」ということ、つまり、人が好きで、飼い主以外の人とのふれ あいを楽しめ、普段と違う環境や状況にあってもストレス無く楽しく過ごせるか どうかということです。そのためには、普段から様々な環境のところへ連れて 行って、いろんな人や、音や、他の動物などに慣れさせる「社会化」をしていく ことが必要です。また、飼い主との信頼関係を築き、人とふれあうことが嬉しい ことと思えるようにするには、しつけやトレーニングは、体罰を用いない、ほめ てしつける「陽性強化法」を中心に行うことが望まれます。どんなにトレーニン グができていて、飼い主の言うことを聞く犬でも、それだけでは活動に向いてい るとは言えないのです。

猫とも仲良し もちろんこれらの条件をクリアした犬と飼い主であっても、現場では、慣れない うちは緊張したり、その日の体調や環境によっても様子は変わってくるもので す。配布されるマニュアルや資料に基いて「活動の実施方法」「ボランティアと しての義務や責任」「犬のしつけや行動管理」「訪問する施設や対象者への対応 の仕方」などについて学習を深めつつ、現場でチームリーダーや仲間のアドバイ スを受けながら、無理をせず、はじめは見学から、そして徐々に、できる場所 で、できることを、できる形で行っていくことで、少しづつゆとりのある活動が 可能になっていくのです。

さらに経験を積んで

また、経験を積み、さらに厳しい基準の「認定試験」を受け合格することで、 「認定パートナーズ」として、単独での施設訪問や、チームのリーダーを務める こともできるようになります。試験には、小論文、実技、筆記の3段階がありま す。実技では、施設訪問場面での実際の状況を想定して、さまざまな刺激や課題 が出される中で、犬の行動管理ができるかどうか、対象者やスタッフや自分の犬 への配慮ができるかどうかなどが審査されます。実技合格後、活動に関する知識 や意識を問われる内容の筆記試験を受けます。合格して資格を取得した後も、3 年ごとに再審査を受けなければなりません。

実は、昨年の12月、私はミントとクッキーのそれぞれとのペアで、この試験に 合格して資格を取得しました。試験に合格した犬は、「CAPP認定セラピー 犬」と呼ばれ、認定犬の証である青いベストを着用して活動に参加します。

家庭犬が活動することの意味

このように、セラピー犬たちが、表舞台のふれあいの場で多くの笑顔や効果を引 き出すその背景には、実は、舞台裏の日常生活の中で、たくさんの時間と手間と 配慮が積み重ねられているのです。

でもそれは、「セラピー犬」だから特別に必要とされていること・・・なので しょうか?「健康で、清潔で、明るく朗らかで、飼い主だけでなく色んな人や動 物にフレンドリーで、しつけが行き届いていてお行儀良く、どこでも色んなこと を落ち着いて楽しむことができる」・・・それは、人間の社会の中で快適に暮ら して行くために、ある意味すべての家庭犬に望まれていることではないでしょう か。実は、JAHAのCAPP活動が、一般の家庭犬により展開されていること の価値はそこにもあるのです。

JAHAは、すべての犬と飼い主が共にハッピーでいられることを支援する事業 として、陽性強化法による家庭犬しつけインストラクターの養成と教室運営の援 助も行っています。

家庭犬が、社会での人との快適な暮らしのために必要なケアやしつけを行うその 延長上で、犬に適性があり、飼い主にも興味があれば活動に参加して社会貢献を することもできる・・・また、そういう犬と飼い主のあり方や活躍を通して、正 しい飼育としつけの行き届いた犬が、いかに人との暮らしを豊かにするのかとい うことが示され、社会の中での「犬」というものへの認識を変えていく・・・、 それが、盲導犬などの身体障害者補助犬の受け入れを良くしていくことや、動物 愛護の向上、さらには「すべての命あるものに優しい社会」へとつながってゆく のではないか・・・

家庭犬がセラピーの場で活躍することには、そんな大きな役割と可能性もあるの だと、現場で出会う方々とのふれあいの中で実感しています。

認定セラピー犬

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