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アニマルセラピー

「梅さんとのこと」

梅さんは、80代のやせて小柄なおじいさんです。体に具合の悪いところはないのですが、生まれた時からの全盲で、今は娘さんと二人でマンション暮らしをしています。 娘さんが仕事をしているので、梅さんはいわゆる「昼間独居」。 落ち着くのでしょうか・・・なぜか季節関係なくコタツに当たりながらラジオを聞いて一日を過ごし、毎晩、娘さんが買ってくる好物の「焼き鳥」で一杯やるのが一番の楽しみなのでした。

ところが、だんだんと足腰が弱り、排泄の失敗も多くなってきて、このままではボケてしまうのではないか・・一人で置いておくのは危険なのでは ないかという娘さんの不安も強くなり、週数回デイケアを利用することになったんです。ところが、見えない不安もあってか、迎えに行っても抵抗されるばかりで、 いつもなかなかすんなりと来ていただくことができませんでした。かといって、放っておくわけにもいかず、職員二人掛かりでの「強制連行」状態 が続いていました。

デイルームに来ても、帰りたいと大騒ぎをするばかり・・・。 根気強く、やさしく働きかける職員にも、まったく打ち解けようとはしませんでした。 日が経つにつれ、デイケアには何とかおとなしく来ていただけるようになったのですが、 今度は「死にたい、わしはもう死ぬから。」と、食事も薬も診察も拒否をされるようになりました。

ミント 頑固で、誰にもどうにもとりつくしまのない状態の梅さん・・・医師もお手上げ状態で、このままでは本当に死んでしまうのではと、みなが心配する中で、唯一、明るい表情を見ることができたのは、ミントと触れ合っている時間なのでした。すり寄って甘えるミントの体をなでながら、 「おお、そうかそうか・・・、わかったでぇ・・・」と笑う梅さん。 「犬はうそをつかんから大好きじゃ。」

・・・梅さんの言葉に、生まれながらに全盲というハンデを抱え、厳しい時代を生き抜いてきたその苦労を見る想いがして、 なんとか生きる意欲と楽しい時間を取り戻してほしいと願い、スタッフも必死で関わりの糸口を探し続けました。

「ほっといてくれぇ〜、わしゃもう死ぬんやぁ〜!」とわめきちらす梅さんも、ミントをなでながらミントについて話すときは穏やかで、職員とのコミュニ ケーションもスムーズでした。  そこをきっかけに、少しづつ、いろんな話を聞き、肌をふれあい、関わる努力 を重ねました・・・

 それから半年後・・・ 「今日はミントは来とるかいの?」 ・・・スタッフに手を引かれながら、デイに来ると梅さんは必ず笑顔で聞きます。 そして、ミントの体を抱き、ゆっくりとなでながら、スタッフや他の利用者のみなさんとおしゃべりを楽しんで、ごはんもいっぱい食べて帰るようになりました。

 主治医が言いました。

「僕がお手上げだった梅さんの命を、ミントが救った・・・。」

 いいえ、確かに、ミントは梅さんの心に揺さぶりをかけ、開くきっかけを作り ました。  でも、そこから本当の心のつながりを築くことができたのは、やはりスタッフの梅さんへの想いと熱意とプロ意識があったからこそだと思い ます。まさに、動物“介在”活動・・・だったのです。

梅さんと子猫

写真は、子猫のリードを持ってその動く感触を楽しみ、会話している梅さんです。 私は一時期、自分の飼い猫を連れて出勤していたこともありました。 その後、成長に伴って子猫の性格が変わり、この活動には向かないと判断したため引退させたのですが。 今は、我が家での「癒し猫」として過ごしています。

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